阿蘇山という山はない

熊本のことをいろいろと。

4月15日は何をしていたっけ?

余震が続くなか人生初の車中泊をすることになったんですが、ぐっすり眠れるわけもなく、目を閉じてひたすらじっとするしかありません。

我が家の車は「フリード」(普通車)なので、そんなに狭くはないんですが、運転席に母、助手席に私、後ろに祖母と親戚のおばあちゃんの4人で一晩過ごすってなるとキツいですよ。
いくら家族といっても、普段は一人で布団に寝てるのに。
私にとってはこれが一番のストレスでした。
ちなみに父は、家の見回りとか動くので別の軽トラで車中泊
(うちは農家なので、普通の車以外にトラックがあるのです。田舎あるある。)
妹と、その子供ふたりは妹の車で車中泊
本当は妹の旦那さんもいるんですが、海外出張中で不在。

とにかく、車の中で朝を待つしかないと、ようやく落ち着いたものの眠れないし暇なので、スマホ地震情報をチェック。
ほったらかしにしてたFacebookを久しぶりにみると、すでに色んな情報が飛び交っていました。
友人の多くが「無事です。○○の避難所にいます。」と安否情報を載せていたので、それにならって私も「無事です。」とお知らせ。
個別対応は大変だしね。
そこまでしたら充電がそろそろ危なくなりそうだったので、もう無理矢理寝ました。
そして、うっすら空が明るくなったころ家に戻りました。

4月15日に日付かわって家に戻り、被害の状況を確かめると、電気や水道ガスなどライフラインは何ともなくて一安心。
2階にある自分の部屋は、物が散乱してすごいことになってましたが(^_^;)
本棚が倒れて中の本が飛び出してるし、姿見の鏡が倒れてるし。
鏡が割れてなくてラッキーでした。
とはいえ、余震がおさまらないので鏡は倒したままにしておきました。

ある程度片付けたら、またテレビで地震情報をチェック。
ニュースキャスターが「被災地の皆さん」と呼び掛けるのが、最初意味が分かりませんでした。
熊本の映像が流れるの見て、
あぁ、熊本のことを言ってるのか。
そうか、ここは被災地になったのか。
と、不思議な感じでした。
「被災地」「被災者」なんてないよ。
テレビの人が勝手に言ってるだけで、自分達は何も変わってないよ。
そんな反発にも似た気持ちになりました。


夜になって「報道ステーション」を見ると、富川アナウンサーが益城町にいるんですよ。
3月末で降板した古舘伊知郎キャスターから引き継いで司会になった富川アナ。
古舘時代は、全国飛び回って現場から中継していた富川アナ。
一体地球何周分移動してるのか富川アナ。
富川アナだけじゃなく、他のチャンネルのニュースでも、普段は東京のスタジオにいるキャスターたちが熊本にいるのを見て、それだけ大きな事件なのかと知りました。